ジオラマを設計する-電圧降下対策
鉄道模型のジオラマの魅力は単にリアルな模型を作るだけでなく、実際に車両を走らせることができることです。ジオラマに設置したレイアウトに車両を走らせるために必要な電力は二本のレールを流れる直流電流により供給されます。
鉄道模型の電気回路はコントローラーからフィーダ線を通して左右のレールに直流電流が通電する構造で、線路の接続部分でも電気が流れるような仕組みになっています。
ビギナー向けのセットなど比較的短距離のレイアウトあればフィーダ線は1本でも大丈夫ですが、大きなジオラマの上に長距離のレイアウトを設置する場合は、レールそのものの抵抗や接続部分の抵抗により電圧降下が発生します。
特に低電圧であれば電気抵抗の影響を受けやすくなるのでフィーダ線から離れた場所を低速で走行させると車両が停止してしまうことがあります。
このような場合、レールとは別に電力供給用の導線(園芸用の太めの銅線など)を設置しておき、一定間隔(1~2m)おきに導線からフィーダ線を通してレールに電力を供給するようにすればレイアウト上のどの場所でも同じ電圧の直流電流を供給することができます。